稲刈りを終えた晩秋には、雪害や台風などで倒木した木を中心に、チェーンソーと鉞(まさかり)を使い、年間に使う薪づくりを行います。この季節が一番、木も乾燥し、作業効率が向上します。

山里の整備も兼ね、我が家では冬の薪ストーブや毎日のお風呂用ボイラーの薪を作り蓄えます。薪ストーブの炎は、とても暖かく感じるものです。

都会では薪を扱うことが、難しくなりましたが、自然環境の循環という視点では自然には優しいエネルギーかもしれません。灰は肥料として土に返します。

「昭和」という響きがかなり昔のイメージになりつつありますが、20年前頃までは、我が家のお風呂は「五右衛門風呂」、暖房は「囲炉裏」でした。薪で焚くお風呂はお湯がとても柔らかく感じられたものです。また、囲炉裏端での家族団欒(だんらん)、夜なべ、うたた寝・・・家族で囲炉裏を囲む風習は日本人の文化かもしれないと、とても懐かしく感じられます。

薪は、主に楢やクヌギなどの広葉樹や赤松林の松が中心です。とても、火持ちが良い薪です。

山形高畠町上和田 藤助

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