まほろばの里 有機農業は土作りが基本


ほっかほっかの「完熟堆肥」を使用した土づくりを行います。

そのため乳牛を飼い、畦の草や藁、傷のついた林檎などを餌を与え、完熟堆肥作りを行っています。

これは昔から行ってきた当たり前の農業の営みです。

あくまでも自己完結できるプロセスを遂行してきました。

強い良い土壌には、良質な微生物(バクテリア)が棲みやすくなり、

さらに強い土壌を形成してくれます。

正のサイクルが毎年、巡り回ることで、さらに害虫や疫病に強い農作物が育ちます。

また、この営みを強固にするためには、里山整備も大切になります。

山が微生物で豊かになれば、山から流れる渓流の水が田や畑をミネラルで潤してくれます。

定期的に私どもは、山に入り、雪害などで立ち枯れた広葉樹なを伐採し、

薪や炭にして生活に活用しています。

当たり前のことができなくなる便利な社会には、ある程度のブレーキが必要と考えます。


土づくりは農の基本

−土づくりに始まり、土作りに終わる−

食物の育成には、肥料の三要素(チッソ、リンサン、カリ)などといった肥料分が多く含まれていることが重要です。また、土の中に空気が十分含まれていることも、根の成長を促進し、植物の育成が活発化します。つまり、有機物が多く含まれていて微生物(バクテリヤなど)が気持ちよく生活できる環境です。この土作りのバランスを維持するには、化学肥料では継続的な土環境を維持することはできません。この土のバランスを維持するには、自然のゆっくりとした時間の流れを活用するしかありません。この時間の流れの中で、土の状態を観察、診断して、不足している肥料分や性質を調べて改善してやることが「土づくり」ということです。

<もみ殻炭づくり>

ある漁村の近くで畑を耕していた老女は、漁港ででる商売にならない魚を譲ってもらい、そのクズを畑の土の中に混ぜて畑を耕していました。長年、この作業を続けることで、見事な土づくりの成果がこの「おばあさんそのもの」であると感じた次第です。90歳を越す現役の農業人でした。

我が家では、牛の堆肥置き場で「藁のサンドウッチ」作りを行っています。それをミミズやバクテリアの力をかりて、じっくりと熟成させます。堆肥からはバクテリア活動による湯煙が立ち上がります。堆肥の中の温度は、40度以上とかなり高温になっています。やがて香り高きビンテージものの有機堆肥が完成します。

また、お米のもみ殻を炭にして林檎園などに撒きます。さらに大豆などの殻といった副産物を土の中にすき込んでいます。

<藁と牛糞の堆肥>

このような土づくりを通じて、地力(ちりょく)を高めています。地力は人間の免疫力と同じです。微生物の働らきで有害な病原菌が増えるのを防ぎ、丈夫な作物を育ててくれる土の力のことです。環境の変化にある程度対応できる地力を維持、向上させることが農業の基本です。この様な土作りは時間はかかります。しかし、この土作りのシステムは代々、日本人が培ってきた百姓の知恵ということだと思います。化学肥料による作物生産は、生産性の高いものですが、継続的な生産システムとしては大きな欠陥があります。化学肥料を頼りだすと地力が低下し、大量の農薬にも頼らざるを得なくなる悪循環に陥ります。当然の帰結として、食の安全の面では不安がつきまといます。

これからも、土の健康状態を的確に観察し、よりよい土づくりに向けた手助けを行っていきたいと思います。有機堆肥が豊富に含まれた土はとても柔らかく、弾力性に富んでいます。是非、その足で土の温かさを確かめてください。

りんご ぶどう お米 野菜 きのこ

山形高畠町上和田 藤助

(有機農業有機農業提携センター)

[PR]動画