山形県高畠町有機農業提携センター

<青鬼クラブ>

「ユメノフクラム クラブデス ドウゾ オハイリクダサイ」

本当の幸せ、安全な暮らしを支えるのは“いのちの繋がり”(星 寛治)

青鬼クラブは、19年間の交流をもつ早稲田環境塾長・原剛さんを中心に、早稲田環境塾塾生有志と「たかはた共生塾」が話し合いを重ね、2016年12月「たかはた共生プロジェクト」(早稲田大学早稲田環境学研究所)での活動を通じ発足。生産者と生活者が米を中心にした農産物や農業体験を通じて、互いの生活を支えあうために立ち上げた「提携」のためのクラブです。


浜田広介は、「日本のアンデルセン」とも呼ばるご当地高畠町出身の童話作家で早稲田卒。日本の児童文学の先駆け的存在で、代表作に「泣いた赤鬼」があります。彼の作品は“ひろすけ童話”と呼ばれ、小学校低学年向けの平易な語り口と純朴で心を打つ内容により、絵本などで親しまれています。

青鬼クラブのネーミングの由来となった童話が浜田広介の代表作「泣いた赤鬼」です。

(「泣いた赤鬼」あらすじ)

心優しくも、人間社会に入れてもらえない鬼のお話です。「赤鬼」が人間と仲良くしたいと願う気持ちを察した親友の「青鬼」はあることを考えました。
それは、「青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。そうすれば人間たちにも赤鬼が優しい鬼だということがわかるだろう」という策でした。これでは青鬼に申し訳ないと思う赤鬼でしたが、青鬼は強引に赤鬼を連れ住む村へと向かい、この作戦は成功しおかげで赤鬼は人間と仲良くなり、村人達は赤鬼の家に遊びに来るようになりました。
でも、赤鬼には一つ気になること。それは青鬼があれから一度も遊びに来ないことでした。心配になった赤鬼は青鬼の家を訪ねることにしましたが、青鬼の家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙がありました。
それは「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それでぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」というものでした。
赤鬼は黙ってそれを何度も読み上げ、涙を流して泣きました。その後、赤鬼が青鬼と再会することはなかったそうです。


高畠の四季を体験し、高畠の農を愉しみ、環境を学ぶ「高畠学」、共に学びませんか。

ここ高畠は、蔵王、吾妻、飯豊連峰からなる深い森に囲まれた地に水田、果樹園など、のどかな田園風景が広がる日本の田舎「まほろばの里」です。

また、縄文時代からの遺跡も多く、「草木国土悉皆成仏」(そうもくこくどしっかいじょうぶつ) などと刻まれた草木塔が点在する「祈りの文化」を受け継いでいる地域です。

「東京・高畠−青鬼サロン」

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2014年2月の作付会議の翌日、毎日新聞本社「MOTTAINAI STATIONN」において、第一回「東京・高畠ー青鬼サロン」を開催しました。

「青鬼サロン」は、19年間の交流をもつ早稲田環境塾・剛塾長を中心に、早稲田環境塾塾生有志と「たかはた共生塾」が話し合いを重ね、一昨年12月「たかはた共生プロジェクト」での活動を通じ、生産者と消費者が米を中心にした農産物や農業体験を通じ、互いの生活を支えあう場です。その運営を行う「青鬼クラブ」を発足。

今回のテストステージには当センターから星寛治さんをはじめ、「たかはた共生塾」中川信行塾長ら高畠の農家代表、早稲田環境塾生、立教大学経済学部(「環境と持続可能な社会発展論」ゼミ生)が参加、星さん、早稲田環境塾・原剛塾長による「今なぜ青鬼クラブか」の講演、「たかはた共生プロジェクト」事務局長の遠藤周次さんによる「青鬼クラブの1年」、それに続き、生産者と参加者との対話などのプログラムが行われました。

これを皮切りに「青鬼クラブ」の交流の場を定期的に企画・開催し、都市と農村の共生をテーマに情報を発信しますので、是非、活動の環を広げてくだるよう宜しく、お願いします。

※世界共通語「MOTTAINAI」

環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本語。

環境 3R + Respect = もったいない

Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉、「もったいない」。

マータイさんはこの美しい日本語を環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱しました。

日本から生まれた「もったいない」が今、世界をつなげるアイコトバ、「MOTTAINAI」へ。

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是非、高畠にござれ!

そして青鬼クラブへも入会ください。赤鬼・青鬼たちもお待ちしています。

山形高畠町上和田 藤助